「おうえんデッキ」が2020年2月17日に実装されてから3ヶ月以上経ちました。今回は「おうえんデッキ」の効果や仕組みについてまとめた記事となります。
公式サイトより
【2023/5 追記】
おうえんデッキの作り方に関する記事も作成しました👇
前置き
当ブログでは、カードのダメージ値を試算して比較して考察することを中心に記事を作成しています。今までダメージを試算する際、「おうえん効果」をどのような値に設定すればいいのかが見えてこなかったため、前提条件で除外していました*1。
また、「おうえんデッキ」の話題に関しては、登場した当時にかなり取り上げられており、その中で十分語られたと思っていたのですが、現時点でもダメージ算出への影響はあまり触れられていないように思い、今回の記事を起こしました。
おうえんデッキのしくみ
おうえんボーナス算出方法
「おうえんデッキ」を組むと、その組んだデッキの「合計ステータス」から 「おうえんボーナス」が算出されます。
とりあえず合計ステータスから算出されるおうえんボーナスの割合はこんな感じ?
— かーや・:* (@KAYAgrv) February 17, 2020
……公式に載ってないのかな、コレ。てか、回復の乗り方が少ない😅#ぷよクエ pic.twitter.com/btGYrorfVf
各ステータスへの「おうえんボーナス」算出方法は、「たいりょく」「こうげき」は「合計ステータス」の0.30%、「かいふく」は「合計ステータス」の0.24%の値となります。
おうえんボーナス値の反映のされ方 基礎
「おうえんボーナス」の値が、ダメージ値へどのように反映されているかをみていきます。実際の検証で使ったカードはこれ👇です。
まずは、紫ぷよを4個消したときにカメが出せるダメージ値を確認します*2。
(1)おうえんデッキに何も載せていない
(2)おうえんデッキ こうげき値+75
- おうえんデッキ無:1680
- おうえんデッキ有(+75):2498
「おうえんデッキ」を組むことで、ダメージ値が上昇するのは分かりますが、結局何が起きているのかは分析しないと分かりません。分析……要は、ダメージ値の求め方がわからないと、「おうえんデッキ」が一体どれぐらい有効なのか評価しづらいと思います。そこで、以下、実際に計算で求めて確認してみました。
(1)おうえんデッキに何も載せていない
(2)おうえんデッキ こうげき値+75
上記画像に示した計算結果と実際にぷよ4個消したときのダメージ値が一致しました。「おうえんボーナス」+75は、元々カメが持つこうげき値154に加算しているということが分かりました。よって、「おうえんデッキ」による「おうえんボーナス」は、カードに諸々の倍率が掛かる前のステータス値に加算されることが分かりました。
おうえんボーナス値の反映のされ方 副属性
「おうえんボーナス」は、副属性に対してどのように計算されるかについても触れておきます。例えば、主属性が青、副属性が紫のカード「ルリシア」を例に出します。「ルリシア」のこうげき値が4737だったとき、副属性のこうげき値は 4737 の3分の1 … 1579 となります。先に結論を述べると、副属性は紫ですが、「おうえんボーナス」は主属性側:青の値で計算されます。……といいますか、主属性:青属性で求められたこうげき値から副属性:紫属性のダメージ値が求められるしくみとなっているようです。
(1)おうえんデッキに何も載せていない
(2)おうえんデッキ こうげき値+75
おうえんデッキのつくり方ヒント
おうえんボーナスから逆算
「おうえんボーナス」の値は、どうやって作られるのでしょうか?例えば、こうげき値が+450となる為には、どのようなデッキを組めばよいでしょうか。逆算すると、以下のようになります。
- こうげき値「+450」の「おうえんボーナス」を出す
- 「合計ステータス」は、450 ÷ 0.30% =15000
- 「おうえんデッキ」1組あたり、15000 ÷ 6 = 25000
- 「おうえんデッキ」1組の、カード1枚あたり 25000 ÷ 5 = 5000
1枚のカードで5000を出す必要があるかと言えばNOです。「おうえんデッキ」には、コンビネーションを組むことで「おうえん効果」が発生しますので、1枚あたりのカードのステータスを考えるよりも、「おうえんデッキ」1組で合計25000のステータス値を作ることを考えます。
おうえん効果のしくみ
「おうえんデッキ」は、同じカードを複数枚入れても「おうえん効果」が得られます。また、「おうえん効果」はデッキのこうげき値合計に対して計算されます。下記、画像は「★7リデル」3枚に対して、「魔導学校」の「おうえん効果」が発生しています*3。
計算式は、下記のとおりです。
- 4351 + 4351 + 4351 + 154 + 154 =13361
- 13361 ✕ (1 + 10%)= 14697
ステータス値は高いのに、上げたいステータスの「おうえん効果」がないカードでも、下記のように組めば「おうえん効果」の恩恵に預かれます。
計算式は、下記のとおりです。
- 4682 + 4335 + 3905 + 6107 + 4975 =24004
- 24004 ✕ (1 + 10%)= 26404
おうえんデッキを加味したダメージ値の試算
「おうえんデッキ」の仕組みが一通り判明したところで、ダメージ値にどれだけ影響するのかを試算してみます。先日の記事「フェニックスハルトマンの考察」から引用してみます。パターンとしては、「おうえんデッキ」の有無と「おうえんデッキ」による差異について検証していきます。
(1)おうえんデッキを加味しない場合
(2)おうえんデッキを加味した場合 攻撃値+400
(3)おうえんデッキを加味した場合 攻撃値+600
試算した結果、
- (1)おうえんデッキを加味しない場合:6.29億
- (2)おうえんデッキを加味した場合 攻撃値+400:6.81億
- (3)おうえんデッキを加味した場合 攻撃値+600:7.07億
最後に
応援デッキを組んだ方が強いのは当然ではあるものの、+400 から +600 へ頑張って作り込む割には少ない……というのが個人的な印象でした。ただし、今までカードのステータス値を上げる方法としてあったプースラやとっくんボードとは違い、「おうえん効果」は強いカードが登場し続ければ更に上げることが可能なパラメータと言えます。要は、ぷよクエのカードのインフレ状況次第でまだ伸びる余地がある…ということになります。