ぷよクエ攻略ヒント集 | kaya[grv]’s diary

ぷよクエの話題を書いていくブログ

★7解放されたみわくのリリンの検証【ぷよクエ】

2021年5月6日(木)、ぷよフェス「みわくのリリン」の★7へんしんが解放されました。今まで、スキル:吸収にあまり注目していなかったのですが、今回を機にどれぐらいのダメージを出せるのか等々の仕様について確認していきます。

f:id:dstin8ion:20210508125901p:plain

AD1
 

「みわくのリリン」カード性能情報

参考までに★6と★7を並べてみました。★7で追加効果が増えているのが分かります。

f:id:dstin8ion:20210508134711p:plain

https://puyopuyoquest.sega-net.com/news/210505_87041.html

https://puyopuyoquest.sega-net.com/news/171129_43154.html

リーダースキル効果

赤属性のカード、もしくはコンビネーション「はばたき」がステータス値倍化の対象となっています。リーダー起用する場合は、揃えにくい「はばたき」でデッキを組むよりも、赤属性がメインのデッキとなるでしょう。

また、ハートBOX に絡んだ効果を持っており、クエスト開始時にハートBOXを変換したり、”ハートBOXを1個消すごとにスキル発動ぷよ数を1減らす”効果を持っています。ハートBOXで盤面を妨害するようなクエストでは特に有利にはたらきます。

スキル:吸収

他にこのスキルが使えるカードは、「コモネ」「サキュバス」「クロミ」「峰不二子」の4種類(…「みわくのリリン」を入れて合計5種類)であまり多くありません。

f:id:dstin8ion:20210511121246p:plain

スキル:吸収が使える他4種類

吸収は無属性の攻撃であることから、属性盾やかばう/カウンターを無視してダメージを与えることができます。また、与えたダメージ値をベースに体力を回復させることもでき、攻撃手段と回復手段の両方の要素を備えたスキルだといえます。

しかし、現状では属性盾を持つ敵には他の手段を使ったほうがダメージが出しやすいのが共通認識としてあり、回復手段が登場する機会もなかなかありません。そこで、今回の★7へんしんを遂げた「みわくのリリン」が、どれだけのダメージを出せるのかが気になるところです。以降の章で確認していきます。

動作検証

今回の検証は、単体で登場する敵に対して行なっておりますので、予めご了承下さい。

吸収によるダメージ値の算出方法を確認

「みわくのリリン」による吸収が、どのような仕様なのかを把握することで、ダメージ値を試算できるようになります。ただ、このスキル説明文では、吸収量・ダメージ値の関係が判りません。

 

まず、スキルの説明文には ”このカードの「こうげき」✕ 20で吸収”とあります。この吸収量のベースとなっているのは、「みわくのリリン」自身の攻撃力と読み取れます。この攻撃力を求めるには、他の検証と同様に、赤ぷよを4個消したときのダメージ値…基礎攻撃力*1を確認していくところから始めます。

あと、今回の吸収の動作確認先である「ラフィーナ」の体力値も都度確認する必要があります。その理由は、吸収した先のダメージ値が表示されない為です。これには、西洋妖怪シリーズのスキル:割合ダメージを利用して対応します。

f:id:dstin8ion:20210509091730p:plain

左側の画像で、「みわくのリリン」の基礎攻撃力は 248188 であり、吸収前の西洋妖怪「マーギン」のスキルによるダメージ値(残体力の25%)は 3997000 でした。

 

基礎攻撃力が判明したので、「みわくのリリン」の吸収量である“自身の攻撃力 ✕ 20 ”の値を算出できそうです。ここでの”自身の攻撃力”は、基礎攻撃力と読み替えます。

  • 248188 ✕ 20 = 4963760

ただし、この値はハートBOXによる倍率を含んでいません。今回はハートBOXによって倍率が変わるとあります。よって、ハートBOXを8個用意した状態で吸収してみます。なお、スキルの説明文によれば“スキル発動時”の盤面の状態とあるため、スキルを発動する順は「マネージャーのドラコ」→「みわくのリリン」でなければなりません。

f:id:dstin8ion:20210509092101p:plain

吸収による回復値も確認すると 294847 でした(別節で使用します)。

次に、敵の残体力25%ダメージを与える「マーギン」のスキルを発動します。

f:id:dstin8ion:20210509092117p:plain

「マーギン」の上に表示された値は 1763307 でした。この値から、「みわくのリリン」のスキル:吸収によって与えられたダメージ値は、下記のように求められます。

  • (吸収前の25%ダメージ - 吸収後の25%ダメージ)÷ 25% = (吸収によるダメージ量)
  • (3997000 - 1763307)÷ 25% = 2233693 ✕ 4 = 8934772

 

さて、今まで確認した値をもう一度整理します。

  • 「みわくのリリン」基礎攻撃力:248188
  • 基礎攻撃力から求められる「みわくのリリン」吸収量(ハートBOXなし):4963760
  • 実際に「ラフィーナ」へ与えたダメージ値(ハートBOX8個):8934772
  • 盤面にあるハートBOXの数:8

 

ここで、ハートBOXの数がダメージ値に与える影響について算出してみます。すると、

  • 8934772 ÷ 4963760 = 1.8 👉 1 +(ハートBOXの数:8)✕ 0.1

となっているように見えます*2。スキルの説明文にある「フィールド上のハートBOXの数✕2を吸収倍率にプラス」と噛み合っていないように見えますが、”吸収倍率”がどのような仕組みになっているのか明かされていない為、これ以上は追求できません*3 *4

上記のハートBOXによる倍率…1.8倍の求め方が正しいのであれば、基礎攻撃力から求められる吸収量も正しい、となります。また、吸収量という言葉は、"ダメージ値"と読み替えて問題なさそうです。

吸収による回復値の確認

スキルの説明文によれば、回復値は吸収量から算出できます

ここでも、前節で確認できた値を使っていきます。

  • 「みわくのリリン」基礎攻撃力:248188
  • 基礎攻撃力から求められる「みわくのリリン」吸収量(ハートBOXなし):4963760
  • 実際に「ラフィーナ」へ与えたダメージ値(ハートBOX8個):8934772
  • 盤面にあるハートBOXの数:8
  • 実際に回復した値:294847

回復値に関するスキルの説明文を読むと、”味方全体を回復(1/30)”とだけあります。素直に解釈しようとすれば、回復した値を30倍した値が吸収量(:ダメージ値)と等しい考えられます。実際に計算してみます。

  • 294847 ✕ 30 = 8845410 < 8934772(吸収量:実際に与えたダメージ値)

「ラフィーナ」へ与えたダメージ値よりも低い値が算出されました。どれだけの差が出ているのかを求めてみました。

  • 8845410 ÷ 8934772 ≒ 99%

本件、他のケースを用意して試してみましたが、与えたダメージから実際に吸収できた値は約1%引きされていることを確認しています。

この件に関する公式の説明を探しましたが、当方では見つけることができませんでした。このスキル自体、2015年の「サキュバス」から登場している古いスキルであり、もしかしたら他の誰かが既に検証済み/事実確認済みなのかもしれませんが、……何かご存知の方は教えていただけたら幸いです。

吸収の倍率を他スキルで上げる方法

「みわくのリリン」の攻撃力がベースになっているスキルなので、スキル:攻撃力倍化が有効です。特に、「木之本桜&ケロちゃん」のように、隣のカードの攻撃力を大きく倍化させるカードが有効です。

スキル:吸収は無属性攻撃という性質からスキル:条件付き攻撃力倍化(条件エンハンス)は適用されず、状態異常などの被ダメージを倍化させるスキルも適用されません。

フィールド効果に関しても、同様の考え方となり、「みわくのリリン」のステータスに影響しないものは倍率を上げる要素にならないようです。

「めくるめくアリィ」のフィールド効果:ラブリーオーラの場合

基礎攻撃力は、先程と同様のデッキですので 248188 となります。

f:id:dstin8ion:20210509123643p:plain

”与えるダメージを1.5倍にする”……という部分が計算されているかどうかですが…。

f:id:dstin8ion:20210509123704p:plain

f:id:dstin8ion:20210509123720p:plain

ラブリーオーラの中で吸収によって与えたダメージ量を確認します。

  • (3997000 - 2756059)÷ 25% = 1240941 ✕ 4 = 4963764

これを基礎攻撃力:248188 の何倍になっているのかを確認します。

  • 4963764 ÷ 248188 ≒ 20

20倍という数字は、「みわくのリリン」のスキル発動中に20倍した値そのものです。よって、ラブリーオーラは適用されていないことがわかります。

テンキッズ「ヨウ」のフィールド効果:晴れ

デッキを変えたので、基礎攻撃力の確認から始めます。

f:id:dstin8ion:20210509131631p:plain

今回の基礎攻撃力は 108944 でした。ここから、「ヨウ」のフィールド効果:晴れを発動させます。

f:id:dstin8ion:20210509131407p:plain

”赤属性の攻撃力を1.5倍に”するという説明文があります。この後、「みわくのリリン」のスキルを発動させます*5

f:id:dstin8ion:20210509131730p:plain

f:id:dstin8ion:20210509131750p:plain

実際に出てきた値を整理すると、下記のとおりです。

  • 「みわくのリリン」基礎攻撃力:108944
  • 実際に「ラフィーナ」へ与えたダメージ量:3268320
  • 盤面にあるハートBOXの数:0

ここから、フィールド効果によって倍率が得られたかどうかを確認してみます。

  • 3268320 ÷ 108944 ≒ 30 = 20 ✕ 1.5

以上より、フィールド効果:晴れによって倍率(赤属性へ1.5倍)が適用されていることが分かりました。 

AD2
 

デッキ考察

みわくのリリンのつかいみち

  • リーダー起用は、赤属性メイン。「はばたき」をうまく利用できれば、多色でも可能
  • スキル:吸収によって、攻撃(無属性)と回復を両方同時におこなう
  • 吸収によってダメージを与えても、カウンターされることがないし、かばっている状態でもダメージは減衰しない

ダメージ試算の前提条件

  • おうえんデッキでの加算値は、400~600で計算
  • ギルドのタワーボーナスは、2.5~3.0倍で計算(階数で言えば、500~1000F)
  • 特攻Lv4 を 4枚積む
  • 敵の属性(有利/不利)は考えない(そもそも、今回のスキルは無属性)

デッキ例

無限タフネス+吸収

f:id:dstin8ion:20210510201239p:plain

精霊使い「ティルラ」と熱砂の旅「ゲンサン」で挟んだデッキです。古い手法なのですが、「ティルラ」の★7へんしん解放が近いとのことですので、もう少し威力が望めると考えられます。

赤属性のスキル:ハートBOX生成で生成できる数は最大8個の「アニー ver. 聖夜」で、次いで「アニー」の6個です。現状の赤属性メインのデッキでは、ハートBOXを生成するのに苦労しそうです。

f:id:dstin8ion:20210511114400p:plain

吸収1回あたりは、推定:1.2億~1.5億ダメージ。なお、「みわくのリリン」をもう一枚入れた方が威力はでますが……あまり現実的でなさそうなので載せません…。

蒸気すずらん挟み+吸収

f:id:dstin8ion:20210511115034p:plain

通称:蒸気すずらんでリーダー&サポーターを挟んで、スキルの発動を早めるだけでなく、赤属性メインでは叶わなかったハートBOXを多めに生成できるカードを起用できます。

この例をそのまま採用いただけるのなら、「アミティ ver.ソニック」→「マネージャーのドラコ」の順に発動すると良いでしょう。

f:id:dstin8ion:20210511115137p:plain

吸収1回あたりは、推定:5.7億~7.1億ダメージ。3回吸収出来れば、単純に3倍して推定:17.1億~21.3億ダメージ【訂正:21/09/03】12.1億~15.1億です。吸収は属性盾の有無関係なくダメージを付与できることから、ギルイベ中盤以降においても有効なダメージになる可能性があります。

AD
 

最後に

f:id:dstin8ion:20210511120159p:plain

★7へんしんを遂げた「みわくのリリン」は強い一撃を放てませんが、属性盾に関係なく数億ダメージを出せるところが強みとなりそうです。

 

*1:毎度お馴染み?の、当サイトで勝手に呼称。

*2:一応、他のハートBOXの数でも検証済み。

*3:この手の計算式の情報は、公式へ問合せても回答いただけたことがありません。

*4:ハートBOXの数 ✕ 2 という数字を見ると、2倍しているようにみえないんですが…

*5:リリンは太陽が苦手なのに、攻撃力が上がるとか……キャラ設定に矛盾を感じます。