4/24(金) ぷよクエ7周年記念のぷよフェス*1として、「あんどうりんご」がリリースされました。蒸気都市よりも★7にしている方が多いような……気がします。今回の記事では、「あんどうりんご」についてどのようなダメージ計算になるのかを確認した後、どのようなデッキが組めるのかを私なりに書いてみました。
カード情報から読み取れること
公式サイトより:
「コスト52」で「フルパワースキル」のぷよフェス
今までは蒸気都市シリーズだけが持っていたフルパワースキルでしたが、今回初めてぷよフェスに実装されることになりました。今後、「コスト52」「フルパワースキル」持ちのぷよフェスが主流になっていくのでしょうか。また、★7にへんしんさせるためには、2020年4月現在ワイルドさん60は存在していないため、本体をガチャで出すのが基本です*2。
リーダースキル効果:なぞり消し増
以前からリリースされているぷよフェスのコストから+4されている分もあってか、初回スキル発動数の軽減、緑のぷよフェス初のなぞり消し増をもっている上に攻撃力倍化も高めの設定です。これらが組み合わさったことにより、スキル発動促進/早撃ちが捗ります。しかも、リーダースキル効果が緑に限定されないことから、「あんどうりんご」以外は目的の属性でデッキを構築してスキルを撃つことを考えてもいいかもしれません。
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動作検証
新登場「とくべつルール」
「あんどうりんご」がスキルを発動した後の流れについて押さえておきます。
- 「連鎖のタネ」のある盤面に切り替わる(リセットされる)
- 他のカードのスキルを発動することができない状態になる
- 連鎖係数が倍化される
- ぷよ消し後、もう一度盤面がリセットされる
- ターン数を1消化する
一番注意すべきは、「あんどうりんご」のスキルを発動する前に、各種スキル(エンハンス系、ワイルド化等)を使用する必要がある点です。あと気にすベき点は、盤面リセットとターン数の消化でしょうか。
さて、肝心のスキルの内容は「連鎖係数」を倍化するというスキルです。一度、★7アルカバのときにも同じような話題を挙げましたが、「とくべつルール」発動化という新しい要素があるため、もう一度丁寧に見てみました。
「とくべつルール」:連鎖係数をN倍にして、同じ色ぷよが3個で消える
公式サイトより:
(1)ダメージ計算式
まず、ダメージ計算の仕組みを押さえるべきです。ダメージ計算式を超簡易的に書くと、
(ダメージ値)=(攻撃力)✕(ぷよ消しによる倍率)✕(連鎖倍率)
となっています。
(2)攻撃力
(ダメージ値)=(攻撃力)✕(ぷよ消しによる倍率)✕(連鎖倍率)
上の式で「攻撃力」と書いているのは、ぷよを4個消したときのダメージ値を指しています。当ブログでは、4個消したときのダメージ値を基礎攻撃力と勝手に呼でいます*3。ただ、今回の「とくべつルール」下において、3個消しが基礎攻撃力となるのかをまず確かめなければなりません。
結論から先に述べると、色ぷよを3個消したときのダメージ値は、通常の4個消しと同じダメージ値でした。
ここではベレーナの副属性:黄色の基礎攻撃力が25,673だったことを確認しました。後ほど、この数字は再び登場します。
(3)連鎖倍率
(ダメージ値)=(攻撃力)✕(ぷよ消しによる倍率)✕(連鎖倍率)
「連鎖倍率」とは、2連鎖目で1.4倍3連鎖目で1.7倍…といったように連鎖数に応じて倍率が上がっていく数値になります。連鎖倍率はもう少し細かく見ると、連鎖数によって定められた数値に1を足した数であり、これを連鎖係数と言っているようです。
今回、「あんどうりんご」のスキルを発動することによって、連鎖係数が倍になるとのことですので、計算すると下記となります。
この倍率をフルに活かすには、「ワイルド化」を優先的に入れることを考えるべきです。上記の表で、例えばワイルド化した状態で13連鎖をしたとすると、得られる「連鎖倍率」は下記の通りとなります。
- ★6フルパワーなし(4倍): 93.40倍
- ★6フルパワーあり(6倍):133.60倍
- ★7フルパワーなし(5倍):113.50倍
- ★7フルパワーあり(7倍):153.70倍
ワイルド化のスキルをもつ記事は、こちらをご参照ください👇
(4)ダメージ値の検証
(ダメージ値)=(攻撃力)✕(ぷよ消しによる倍率)✕(連鎖倍率)
次に、連鎖したときのダメージ値について検証します。
上記の画像では、スキル:ワイルド化によって15連鎖分のダメージが積み上がりました。再びベレーナの副属性:黄色に注目すると、最終的に3,085,900のダメージが出ました。先程確認した基礎攻撃力:25,673で割り算します。
3,085,900 ÷ 25,673 ≒ 120.20
要は、今回の連鎖で120.20倍の倍化を得たことになります。先程挙げたダメージ値の計算式をもう一度持ち出します。
(ダメージ値)=(攻撃力)✕(ぷよ消しによる倍率)✕(連鎖倍率)
なお、「ぷよ消しによる倍率」とは、4個よりも多く消した(いわゆる同時消しや分離消しの)ときに発生する倍率です。今回の「とくべつルール」下においては、3個よりも多く消したときに掛かる倍率となります。今回は、3個ずつ消えて15連鎖が起きたので、「ぷよ消しによる倍率」は1です。式を少し書き換えます。
(ダメージ値)=(基礎攻撃力)✕(連鎖倍率)
連鎖倍率は、ワイルド化によってすべての連鎖倍率が積み上がるため、単純に合計した値に基礎攻撃力を掛け算すればダメージ値を試算することができます。先程の連鎖倍率の表をもう一度持ち出します。
よって、表から求められる理論値と実測値がほぼ一致していることを確認できました。
なお、用意される連鎖のタネの盤面+ネクストぷよの状況によって連鎖数が前後する可能性があります。そのため、必ずしも上記120.20倍にはなりません。
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他のスキルとの兼ね合い
ワイルド化以外のスキル以外に、何を使えばいいでしょうか。 まず、「攻撃力倍化」「条件付き攻撃力倍化」「連撃化」の重ねがけができることも確認できておりますので、デッキへ積極的に組み入れましょう!
ただ、 童話シリーズのような同時消し係数を倍加するスキルは効果が低いというのが私の見解です。「とくべつルール」下では、同時消しを狙うよりも連鎖数をたくさん積み上げて連鎖倍率を高めていく方が、ダメージがでやすいと予想しているためです*4。また、連鎖のタネよりもあとに続く連鎖で、同時消し/分離消しが発生した場合も考えられますが、必ず起きるとは限らない*5ため、同時消し係数の倍化するスキルが無駄になると予想します*6。
ダメージ試算
今回の前提条件は下記の通りです。
- カードのステータス値は、Lv、プースラ、とっくんボードをできる限り上げ切ったものとする
- おうえんデッキによるステータスアップは考慮しないものとする
- 敵は、全盾(5色の属性盾)をもっているものとする
- 敵は、有利/不利属性かどうかは考えず、等倍で考えるものとする
- タワーボーナスは、上限値(200.00%up → 3.0倍)とする
- ギルイベでの特攻カードは、組んでいないものとする
- 副属性によるダメージは、試算に含めないものとする
- 「とくべつルール」での連鎖数は、15とする
※初投稿時、リャタフーをリーダーにしてたのですが、キャリーver.ジェミニとスキルの効果が被っていたのを失念していたので修正しました。
デッキ例。蒸気都市シリーズを含めませんでした。試算結果は、5.2億。
フルパワーで撃つと、約7.5億になります。連撃化は味方全員を連撃化できるキャリー ver. ジェミニを選択しました。ある程度ステータス値が高いカードが揃っていれば、聖獣拳士のゲンブを使うよりもダメージが出ます。
「★7あんどうりんご」にするとどうなるのか。試算結果は、8.6億です。フルパワーで撃つと、11.8億です。
有利属性にしたかったら上記の数値を2倍、特攻Lv4を4枚積みなら1.6倍してください。つまり、もっとダメージが出ます*7。
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最後に
今回はダメージ試算方法の説明を入れたがために、長文となってしまいましたが、いかがだったでしょうか。場合によっては、フルパワーを待たずにスキルを発動させても十分かもと思えます。デッキの構築は、まだまだ検討の余地があると思いますので、色々と考えてみたいです。
*1:★6のコストは52なんですが、キーワード検索「ぷよフェス」でちゃんと引っかかります。
*2:ソシャゲ全般に言えますが、課金者が当然優遇されるべきであり、現在のぷよクエではこの手のカードを持っていることで優位性を出したと想像できます。
*3:基礎攻撃力は、カードに記載されている「こうげき」値、おうえんデッキによる積み増し、リーダースキル効果、タワーボーナスが既に計算された値になります。そのため、何かの倍率を求める際は、まず4個消したときのダメージ値を使うと便利です。「とくべつルール」下ではどうなるのか、というのを今回の記事の中で触れています
*4: 予想に留めているのは、……私の時間がこれ以上確保できないのもあります。すみません。もしやろうとするならば、4個以上消した時や同時消し/分離消ししたときのダメージ値の算出方法を検証するところから始める必要があります。
*5:少なくとも、私が例に出した画像上では起きていません。
*6:私以外の誰かに検証いただいて、私の予想をぶち破って欲しいです。
*7:
4/28(火)追記しました。
特攻4枚、相手が青属性なら27億。そこから更にフルパワーなら37億です。…本当かな、コレ💦