通称:蒸気都市すずらんは、「同時消し係数 を 主属性 ✕ 1.3倍」にするスキルを持っています。説明文にある「主属性」がいつのタイミングで適用されるのかを確認します。もう既に誰かが検証しているのかもしれませんが、私自身が検証した結果をブログの1ページに加えたいと思います。
なお、今回の記事は、ダメージ計算のしくみを理解していると読みやすいかもしれません。
準備Ph.
デッキをスライドできるスキル
タイミングの確認は、デッキをスライドさせるスキル*1を利用します。スライド前と後で主属性の数を変化させ、同時消し係数の倍化率が変わったかどうかを確認します。スライドの前後で倍率の変化を把握することは、デッキの構築で考慮すべき点になりえます。
同時消し係数の説明
同時消し係数の倍化が活きるのは、4個よりも多く消した時です。
4個消した時、
{ 1 + { 同時に消したぷよの数 - 4 } ✕ 同時消し係数 }✕ 分離数
={ 1 + { 4 - 4 } ✕ 0.15 }✕ 1
=1.0
となります。
例えば、6個消した時に得られる倍率は、通常であれば 1.30 です。求め方は、下記のとおりです。
{ 1 + { 同時に消したぷよの数 - 4 } ✕ 同時消し係数 }✕ 分離数
={ 1 + { 6 - 4 } ✕ 0.15 }✕ 1
=1.30
上記の倍数と色ぷよを4個消したときのダメージ(当ブログでは基礎攻撃力と勝手に呼称*2)を掛け算すると、ダメージ値を求めることができます。
ここでスライド前後の基礎攻撃力を確認しておきます。
スライド前は、318194 でした。
スライド後は、33671 でした。
同時消し係数を倍化する意味
「蒸気都市のフェーリ」のスキルを使うと、式の中に定められている同時消し係数:0.15 に対して倍化します。
主属性が5色揃っている場合、5 ✕ 1.3 倍 します。
{ 1 + { 同時に消したぷよの数 - 4 } ✕ 同時消し係数 }✕ 分離数
={ 1 + { 6 - 4 } ✕ 0.15 ✕ 5 ✕ 1.3 }✕ 1
=2.95
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検証Ph.
スライド前後の同時消し係数の倍化率を確認
「蒸気都市のフェーリ」のスキルを使った後、色ぷよを6個消した時のダメージと基礎攻撃力を割り算して倍率を確認していきます。
スライド前は、938673 でした。倍率は、938673 ÷ 318194 ≒ 2.95
スライド後は、99330 でした。こちらの倍率は、99330 ÷ 33671 ≒ 2.95
スライド前も後も同じ倍率になりました。スライド後の主属性の数は3色ですが、倍率2.95 を下回ることはありませんでした*3。
結論
蒸気都市すずらんのスキルは、発動した時点での主属性の数が適用されます。
最後に
蒸気都市すずらんと「デーモンサーバント」「アポストロス」を使ってデッキをスライドさせる際は、倍率の適用のタイミングに注意ください。
*1:デッキをスライドさせるカードは、「デーモンサーバント」「アポストロス」の2種類だけです。2020年7月現在、まぜまぜ召喚で出るのは「アポストロス」のみです。
*2:基礎攻撃力は、当ブログで使用している造語。色ぷよを4個消した時のダメージ値を指しています。この値を使って何倍の攻撃なのかを割り出します。なお、4個消したダメージ値は、”リーダースキル効果”、”タワーボーナス”、”コンビネーションボーナス、おうえん効果、特攻効果をカードのこうげき値に対して計算した後の値になります。
*3:もし、3色での倍率だったとしたら、
{ 1 + { 同時に消したぷよの数 - 4 } ✕ 同時消し係数 }✕ 分離数
={ 1 + { 6 - 4 } ✕ 0.15 ✕ 3 ✕ 1.3 }✕ 1
=2.35