2020年11月13日(金)に、ハイキュー!!!コラボからリリースされた「日向翔陽&影山飛雄」「宮治&宮侑」に実装された新スキルについて検証しました。
※ハイキューコラボの他カードの紹介はこちら👇
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準備Ph.
スキル内容を確認
”通常攻撃時のみ赤属性カードと紫属性カードのあかぷよ、むらさきぷよを消したときに発生する数値をN倍にする”
この説明文ではっきりしない点は、何をN倍にするかです。今回の検証で確かめていきます。
動作検証方法
画面に表示されている数字はどのようにダメージ計算されているのかを地道に確かめていきます。それ以外に方法はないでしょう…。
今回は、下記の「キキーモラ(画面内の右から2番目)」に注目します。手始めにダメージを求める上での基礎値……赤ぷよを4個消したときのダメージ値を確認しておきます。(当サイト内では、基礎攻撃力と勝手に呼称しています。)
今回の「キキーモラ」の基礎攻撃力は、20190 でした。
以降、スキルを発動させて、動きを確認します
- スキル発動後、通常通り消す
- エンハンスの重ね掛けを確認する
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検証Ph.
スキル発動後、通常通り消す
スキル発動後、チャンスぷよ(黄)を消しました。そのときの「キキーモラ」の最終ダメージ値を確認します。
なお、「日向翔陽&影山飛雄」のスキルを使うと、カードの右下に赤玉3つのアイコンが表示されました。また、「日向翔陽&影山飛雄」は紫属性を副属性に持つことから、紫玉3つのアイコンも表示されました。他の赤属性のカードに”紫玉3つ”は表示されませんでした。
画面👇には、”1+5れんさ”と表示されていますが、「キキーモラ」の属性は黄ぷよと一致しないため、実質5連鎖です。
「キキーモラ」の最終ダメージ値は、137295 でした。ここから導かれるダメージ計算式は、下記の通りです。
まず、ぷよ消しによる倍率は
- 3連鎖目:1.70 ✕ {1 + (4-4) ✕ 0.15 } ✕ 1 = 1.70
ここに★6「日向翔陽&影山飛雄」のスキルの効果:4倍も併せて、
- 20190 ✕ 1.70 ✕ 4 = 137292
画面に表示された値に近い結果が得られました(数値が一致しないのは、基礎攻撃力の値は小数点以下が隠れているためと考えられます)。
もう1つ、試してみたいことがあります。攻撃力と回復力が逆転したステージにおけるダメージ値です。疑似的に*1、ラビットダンサーシリーズの「アフマル」のリーダースキル効果を使って、赤属性カードの攻撃力と回復力を逆転させます。このときの「キキーモラ」の基礎攻撃力は 220 でした。
次に、「日向翔陽&影山飛雄」のスキルを使ってみます。その後、もう一度、赤ぷよ4個を消してみます。
その結果、881 でした。微妙に数値は合いませんでしたが、★6「日向翔陽&影山飛雄」のスキルの効果:4倍 が適用されているように見えます。
以上より、対象属性のダメージ値を倍化するスキルであることが分かりました。
エンハンスの重ね掛けを確認する
スキルを重ねがけできるかどうかを確認します。公式サイトの事前情報より、スキル:ワイルド化は重ねがけできないとありました。それ以外の「攻撃力倍化」「条件付き攻撃力倍化」「連鎖係数倍化」と重ね掛けできるかどうかを検証します。
「あんどうりんご」のスキルを使うと、連鎖のタネが用意された盤面に切り替わります。
「キキーモラ」の最終ダメージ値は、44974639 でした。
★6「あんどうりんご」のスキル:連鎖係数倍化(4倍)を使い、赤属性に関係ある連鎖……要は赤ぷよが消えた連鎖のみを抽出します。なお、「あんどうりんご」のスキルを使ったときに得られる連鎖倍率は、下記の通りです👇
- 1連鎖目: 1.00 ✕ {1 + (3-3) ✕ 0.15 } ✕ 4 = 4.00
- 8連鎖目: 8.20 ✕ {1 + (3-3) ✕ 0.15 } ✕ 4 = 32.80
- 12連鎖目:11.40 ✕ {1 + (3-3) ✕ 0.15 } ✕ 4 = 45.60
- 16連鎖目:14.60 ✕ {1 + (9-3) ✕ 0.15 } ✕ 4 = 110.96
「あんどうりんご」 ✕ 「日向翔陽&影山飛雄」で得られる倍率は、4.00 + 32.80 + 45.60 + 110.96 = 193.36倍でした(「あんどうりんご」だけなら、48.34倍)。
基礎攻撃力:20190 に掛かる倍率は、「パワプロくん」の3.2倍、「ゼノン」の3.6 倍です。
- 20190 ✕ 3.2 ✕ 3.6 ✕ 193.36 = 44,973,370 ≒ 44,974,639
ピッタシとまではいきませんでしたが、近い値を求めることができました。
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考察Ph.
スキル:ワイルド化とどちらが強いのか?
だいれんさチャンス・5連鎖のタネを例に考えてみます👇
スキル:ワイルド化を発動させた場合に得られる倍率は8.3倍です(上側の表)。一方、「日向翔陽&影山飛雄」のスキルを使用したとき、5連鎖目が赤ぷよなら8.8倍(下側の表)となり、ワイルド化時よりも上回ります。しかし、これが4連鎖目だとすると、8.0倍となりワイルド化の時よりも下回ってしまいます。
先ほどの検証の中で「あんどうりんご」を使った例を紹介しましたが、そこで「日向翔陽&影山飛雄」ではなくワイルド化を使った場合の倍率を計算すると、147.94倍であり、「日向翔陽&影山飛雄」の 193.36倍 を下回っています。これは、「日向翔陽&影山飛雄」のスキルでネクストぷよを変換していたことにより、最後の連鎖で赤ぷよが消えて倍率が跳ね上がったためです。
もう1つ。スキル:ワイルド化は、スキル:同時消し係数倍化と組み合わせるパターンが広く用いられています。「日向翔陽&影山飛雄」のスキルの場合、スキル:同時消し係数倍化の組み合わせは良くないでしょう。それは、連鎖後半のぷよ消しで同時消しするというアクロバティックな連鎖を狙うことになるからです。
「あんどうりんご」のような連鎖のタネを盤面に用意するようなスキルと組み合わせた方が、安定的に大ダメージを出せると考えられます。逆に「あんどうりんご」が使えない場合は、ワイルド化を使って同時消しを狙った方が良いでしょう。
デッキの組み方
上述の通り、「あんどうりんご」のようなスキルを持つカードがあれば、今回のスキルを積極的に組み入れたいです。
応用が利きにくい組合せですが、「日向翔陽&影山飛雄」であれば同じ主属性:赤の「かざみどりのザラ」、「宮治&宮侑」であれば同じ主属性:紫の「ジーニアスナイトクルーク」といった自身のみに連撃化するようなカードを選択します。連鎖の後半で確実に降ってくるネクストぷよで倍率アップを狙っています。
「あんどうりんご」に頼らない場合は、主属性メインでデッキを組むことになると考えられます。ただし、盤面のぷよを消す際は、連鎖の終わり頃にネクストぷよを降らせて消すことになり、難易度は高めです。
この場合は、素直にワイルド化が使えるカードを起用した方が、安定して大ダメージを出せるようにみえます。
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まとめ
今回のスキルは、ワイルド化よりもダメージが出せる可能性はあるものの、確実に上回るものではないと考えられます。ネクストぷよを上手く消したり次に降ってくるぷよに期待することによって、大ダメージを出せる可能性があります。
*1:”逆転補正”がないため。